主翼をしならせよう

 飛行機の主翼ってしなることによって折れないようにできてるそうです。
 でも、飛行中の主翼の先端を初めて見たときには、壊れちゃうんじゃないかと思うくらい上下にしなるので心配になりますね。
 で、模型ですが、キットの主翼は地上姿勢で作られているため、ほぼ真っ直ぐの状態で、特にハセガワのB747-400の主翼は下に垂れ下がっていますね。
 飛行機は当然のごとく飛行姿勢がかっこいいので、両翼を思い切りしならせてダイナミックに作りましょう。



 主翼の上下パーツを接着する前に、このように手でしなりを入れます。
 あまり強く曲げると割れてしまうので、プラスチックの割れる感触を確かめながら少しずつしならせていきます。
 ハセガワのB747-400やB777の主翼は素材が軟らかく粘りがあるので簡単ですが、A300やクラシックジャンボのは硬くて割れやすいです。
 1/144や1/100の大型モデルもこの方法ですが、プラの材質が硬いと大変です。

 このように割れてしまうこともあります。
 めげずに接着してやり直しましょう。
 


 そしてここからが肝心です。
 位置合わせのための突起がある場合は削っておき、接着剤をたっぷり塗って上下パーツを合わせたら、気に入った「しなり」になるまでまた手で曲げて形を整えます。
 上下のパーツがずれて接着されることにより、しなりが保持されるわけです。
 従って、このようにスキマが開きますのでパテで埋める必要があります。
 何度も曲げたのでプラが伸びて白くなってます。
 

 工作前後を比べるとこのようになります。
 少しオーバーぎみのほうがかっこいいです。
 

 ハセガワのB777の主翼端は途中から上下1枚ものになっていて、下側のパーツの接合部が割れやすいので、このようにカッターで切り込みを入れ、0.5ミリプラバンを差し込んで接着しておくと割れにくくなります。

 実機のB777の主翼の翼端をワイヤーで引っ張り上げて強度テスト(だと思う)をしている写真を見ると、翼端が真上を向くぐらい曲げても平気みたいです。
 何百トンという重量を支えるしなやかで強靱な翼・・・
 飛行機って素晴らしいですね。
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