旅客機はツルピカに仕上げよう |
旅客機プラモはツルツルピカピカに仕上げましょう。 そのためには組立の時から注意が必要です。 まずは研ぎ出しの時に力を入れて磨いても壊れないよう頑丈に組み立てます。 次に下地処理ですが、サフェーサーの段階で丁寧にキズを消します。 サフェーサーを吹いたらキズがないかチェックして、キズが見つかったら紙ヤスリで磨いてまたサフェーサーを吹き、全体がグレー一色になるまで繰り返します。 ここでキズが残っていると、結局最後の仕上げ塗装をしてもそのまま表面に現れます。(当たり前か・・・) |
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クリアーはクレオスのスーパークリアーVを使ってます。 希釈度は塗料1に対し薄め液を2〜2.5倍程度です。 この塗料、最初から多めにリターダーが入れられてるようで、乾燥がとにかく遅いです。 厚塗りすると、1週間経っても触ると指紋の跡が付くことがあるので、乾燥時間は長めにしたほうが良いようです。 塗り重ねるときは夏で3〜4日、冬では1週間以上乾燥させるようにしています。 1/200ジャンボ1機で1瓶使いきってしまいます。 もっとも模型に塗膜として残るのは半分くらいで、後は空気中に撒き散らしてるのかもしれませんが・・・ |
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クリアー1回目です。 1回目はデカールを押さえることが目的ですので、軽く吹きます。 イメージとしては下の絵のように、塗料の粒が塗装面に付いた瞬間に乾くような感じですので、表面はざらざらです。 とにかくデカールに染みこませないように注意します。 |
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クリア2回目も1回目と同じです。 やはりデカールに染みこまないよう注意します。 |
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3回目は少し多めに吹きます。 塗装面に付いた塗料どうしがくっついて薄い膜ができるような感じです。 でも、はやる気持ちを押さえて厚塗りに注意です。 ここで厚塗りし過ぎると、下の右側の絵のようにデカールに塗料が染みこんで膨らんできて研ぎ出しがうまくいかなくなります。 私はいつもこれで失敗します。 |
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4回目は仕上げです。 塗料の膜が表面張力で平らになるまで盛大に吹きます。 あまり厚塗りすると塗料が流れ出しますので、一歩手前でやめるのが理想ですが、なかなか難しいです。(私はよく流します。) 部屋が汚れますがここではひとまず忘れましょう。 その後、1時間ぐらい乾燥させて、さらに薄め液で薄くしたクリアーをもう一度吹き付けて最終仕上げとします。 |
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研ぎ出しまでにはさらに乾燥させるため、できれば2〜3週間は放っておきます。 まずは紙ヤスリの1500番、次に2000番で磨きます。 紙ヤスリはタミヤのものが軟らかくて使いやすいです。 デカールの角の部分は塗料の厚みが薄いので注意が必要です。 旅客機はカーモデルと比べるとエッジが少ないので(胴体に限る)、研ぎ出しはしやすいと思います。 |
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コンパウンドは2種類使います。 まずはクレオスのファインコンパウンド(細)で紙ヤスリの磨きキズを消すように磨きます。 このコンパウンドは動翼などのスジ彫りに入っても白く残らないので良いのですが、ビンの中にカビが生えるのが困りものです。 |
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仕上げ磨きにはハセガワのセラミックコンパウンドです。 専用の磨き布を使ってひたすら磨きます。 ジャンボ1機磨き終わると人差し指が痛くなります。 ワックスやコーティングポリマーは使ってもそれほど違いが分からないので、最近は使ってません。 この模型ではクリアーを4回で仕上げていますが、冬の寒い時期は乾燥が遅く厚塗りできないため、5回、6回と増える場合があります。 ただ、あまり回数を多くするとそれだけホコリなどのゴミが塗装面に付着する危険度が増しますので、難しいところです・・・ またこれがよりによって目立つ所に付くんですよねー 完成品の画像はこちらです。 |
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