かじさんのエアライナーモデリングルームへようこそ

Technique エアブラシ


 私が初めて買ったエアブラシはタミヤのスプレーワーク・エアブラシセットでした。
 なぜこれにしたかは良く覚えてませんが、プラモデルメーカー製ということで手を出しやすかったのと、なによりコンプレッサー付きで安かったからだと思います。(定価9,800円)
 このエアブラシ、とても使いやすくて初心者の私に合っていたようで、これのおかげで上達したといっても過言ではありません。
 その後、模型製作の本気度が増すにつれてエアブラシも2台、3台と増えてきましたが、このエアブラシは今も手放せないです。
 これからエアブラシを始めたいという人にオススメの1台だと思います。
 

 このエアブラシの良いところのひとつがこれです。
 エアブラシは長期間使っていると、内部にゴミや固まった塗料がたまってくるので定期的なメンテナンスが必要ですが、これはこのように簡単に分解できるのでメンテナンスがすごく楽です。
 私は以前このゴミでひどい目に遭ったことがあります。
 一番最後の仕上げのクリアーを吹いた後、機体をよく見たらなんだかキラキラしています。直前に吹いたシルバーのメタリックの粉のようです。
 クリアーを吹く前に良く洗ったのに?とエアブラシを分解してみたら、中からメタリックの粉をタップリ含んだゴミがでてきました。
 これではいくら洗ってもダメですね・・・
 外したノズルなどの金属部品はツールクリーナーに放り込んでおけばきれいになります。
 それからニードルの先端を少しでも曲げてしまうと使えなくなってしまうので、取り扱いはくれぐれも慎重に・・・

 スプレーワークのコンプレッサーは、スイッチを入れるとポロロロロ・・・・とけたたましい音で動き出し、とても深夜には使えたものではありませんでした。
 最初のうちは昼間や家族が寝る前に気を遣いながら使っていたのですが、だんだんそうもいかなくなり、深夜も使いたくなってしまいました。

 そこで考えたのがコンプレッサーの買い換えです。
 新製品のHGコンプレッサーは音が静からしいので模型店の店員さんに聞いたところ「けっこう静かですよ」というので買いました。
 家に帰って動かしてみると・・・う゛ぅぅぅぅぅう゛ぅぅぅぅ・・・・

 なんだ、結構うるさいじゃん・・・
 たしかに前よりは静かになったけれど、これでは深夜には使えそうもありません。
 

 ということで考えたのが、このクーラーボックス内蔵作戦でした。
 なぜそんなに気を遣うのかって?
 「文句を言われる前に言われないよう最大限努力する」というのが私のモットーだからです。
 家族にとってはなんの役にも立たないプラモを気持ちよく続けさせてもらうためには当然ですかね。


 奥様、今日のお買い物はどういたしますか?
 はっ! ジャスコでございますか。
 はい! よろこんでー(チョット古い)
 って具合です。

 このように蓋を閉めてしまえば音も振動もほとんど気にならなくなります。
 コンプレッサーの吸気とエアホースと配線の穴を開けるので、クーラーボックスとしては使えなくなってしまいますが、釣具屋などで安売りしているもので十分ですので、スプレーワークコンプレッサーの騒音に悩んでいる方にはオススメです。

 これは足で踏んづけて電源をオン・オフできるフットスイッチです。
 コンプレッサーのスイッチをこれで操作します。
 塗装中は両手がふさがっていることが多いのでとても便利です。
 ところで模型を作っていると、手がもう一本あったらいいのにと思うことってありませんか?
 塗装中もそうですが、瞬間接着剤で小さい物を接着するときなんかもう一本あったら便利ですよねー。
 そういえば以前、もう一本手を付けるとしたらどこに付けるかということを本気で考えて寝られなくなったことがあります・・・
 結論としては、手のように器用に動くシッポでいいかなと・・・
 見栄えもそう悪くない・・・かな?

 エアブラシにも慣れてきて、フリーハンドでの迷彩塗装や細かい修正などをするようになると、気になってきたのがエアーの脈動でした。
 太吹きしているときには気にならないのですが、ノズルを絞って細吹きにすると塗料の出方が脈打つように一定しないという症状です。

 そこでこのエアレギュレーターを取り付けてみたところ、ほとんど気にならなくなりました。
 それからこのレギュレーターは湿気対策にも効果絶大です。
 梅雨時など湿気の多いときに長時間エアブラシを使っていると、エアホースの中にたまった水がノズルから飛び散ることがありますが、これを取り付けておくと防ぐことができます。
 なお、空気が乾燥する冬でも注意が必要で、窓に結露が出るような部屋は湿気が結構多いので、これを付けておいた方が良いかもしれません。
 塗料と一緒に水がビジュッなんていやですよね。 
 
 HGコンプレッサーもずいぶん酷使し、そろそろ故障の心配が出てきたので、このクレオスのリニアコンプレッサーL5を買いました。
 兄貴分のL10も考えましたが、模型用にはL5で十分のようです。
 HGコンプレッサーに比べると値段は高めですが、音は格段に静かだし、脈動も無いし1日中の連続運転もOKとういタフなところも気に入ってます。
 でも床面などに直接置くと振動音が気になりましたので、やはりクーラーボックスに入れて使ってます。
 ただ、周りを取り囲む放熱板を見ても分かるとおりかなり熱くなり、加熱の危険があるので蓋は少し開けてます。
 それでも、音や振動は気にならないです。

 それにバイクのエンジンヘッドのような外観もカッコイイです。

 エアブラシはすべてタミヤのものです。
 ところでこまったちゃんなのが、右下のシングルエアブラシです。
 太吹き重視の広い面積の塗装用ということで、サフェーサーや機体色を塗るのに使おうと思って買ったところ、塗装中にノズルの周りに塗料が滲み出てきて、それが塗装面に飛び散ります。
 さらにそのままハンガーに置いておくと滲み出た塗料が下にタラタラと垂れてきます。

 これは不良品だと思い、タミヤのアフターサービスに修理に出したところ、ニードルの止め金具とOリングが交換されていましたが、備考欄に書いてある注意書きを読んで愕然としました。
 「このエアブラシは作業の中断時はニードルを全閉にする。開いたままだと塗料が垂れる。」ですって・・・

 でも、塗装中に滲み出てきてビチャッてのは相変わらずです。
 やっぱどこかおかしいんじゃないのタミヤさん・・・
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