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Technique

インクジェットプリンタで
自作デカールを作ろう

 モデルアート5月号で紹介されていたのでもうご存じの方もいるかと思いますが、インクジェットプリンタで印刷できるクリアデカールです。
 価格はA4サイズ3枚で1.050円で、アルプスのドライプリンタに使用できる熱転写プリンタ用もあります。
 今まで使っていたウェーブのクリアデカールはB5サイズ3枚で630円なのでちょっと高めに感じますが、A6のハガキサイズが12枚とれるので、ウェーブのものより無駄なく使えてお得かもしれません。
 早速入手して試してみたところ、結論から先に言いますとこれは「使える」です。

 使い方は簡単です。
 プリンタで印刷したら、印刷した部分にクリア塗料を数回に分けて薄く吹き付け、表面をコートします。
 でないとインクジェットプリンタのインクは水性ですので、デカールを剥がすための水で流れてしまいます。
 クリア塗料に隙間があるとその部分のインクが流れてしまうので、隙間が空かないよう注意します。
 かといって厚く吹き付けるとゴワゴワになってしまうので、塗料を薄目にして4回に分けて吹き付けました。
 クリア塗料は水性でも油性(エナメル・ラッカー系)でも使えるようですが、後のクリアーコートのことを考慮して選ぶ必要があります。
 クリア塗料が乾燥したら、あとは普通のデカールと同じように水に浸して模型に貼るだけです。
 

 アルプスのドライプリンタが苦手とするグレーなどの薄い色を試すため、いくつか印刷してみました。
 まずはスターアライアンスのマークです。
 三角の3色のグレーは、黒の比率が薄いものから順に10%、20%、70%となっています。
 ドライプリンタでこれを印刷すると10%と20%のはドットが目立って使えないですが、これは綺麗なグレーになっています。 

 ドットが目立って散々苦労したカナダ国防軍CC-150のマークです。
 これも良い色に印刷されてます。
 

 コリアンエアーB737-900のマークです。
 私の操作方法が悪いのかドライプリンタは自分の思ったとおりの色に印刷するのが難しく、この水色も綺麗に発色してくれませんでしたが、インクジェットでは綺麗な水色になっています。 

 ANAのロゴも綺麗です。 

 グレーのドア枠もバッチリです。
 細かい文字もインクジェットの方が鮮明に印刷できます。

 こんなのもできちゃいます。
 
 デカール自体も薄くしなやかで、凹凸にも良く馴染んでくれます。
 最近、材質が変わってゴワゴワになったウェーブのクリアデカールよりはるかに上質です。
  ただしこれらは下地が白の場合に限られ、下地に色があるとその色に影響を受けてしまいます。
 やはりその場合は白抜き用の下地デカールが必要となり、ドライプリンタの出番となります。
 それから金・銀のメタリック色もドライプリンタでなければ印刷できません。
 両方のプリンタをうまく使えば最強のデカール作りができそうです。
 購入はこちらからできます。↓詳しい製作方法もあります。
 ケイトレーディングデカールショップ 
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