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Technique

旅客機プラモを作ろう
Vol.1

 ホームページを見て頂いている方から、旅客機プラモの作り方で基本的な
ことを教えて欲しいというメールを頂きましたので、ご要望にお応して初心者
向けの製作記を書きたいと思います。
 一応、この日航のB747SR「DISNEY ON TOUR」特別塗装機をベースとし
ますが、不足している部分などいままでの製作記を流用しながら進めていき
たいと思います。

 作るキットが決まったら、雑誌や専門誌、インターネットなどで実機の資料を
集めて、キットとの違いを調べましょう。
 といっても私の場合は窓の配置とアンテナの位置くらいしか調べてません。
(それでも間違ってることが多々ありますが・・・)
 それから、組立説明書の塗装図は意外と間違っていることが多いので注意
が必要です。
 信用して作って間違っていることに後で気が付き、何度か泣かされたことが
あります。
 ところでこのキット、あらかじめ着色されている青空の部分が下地処理で消
えてしまうので、どのようにして塗装なりデカールで再現するかが最大の難関
となります。 

 窓の埋め方は色々ありますが、私の場合は2ミリの角プラ棒を使用します。
 まずプラ棒を窓にちょうど入る形にカッターで削って差し込んで接着します。
 この場合、接着剤を多めに付けてグリグリと穴に押し込み、接着剤で溶けた
プラがスキマを埋めるようにします。

 窓はデカールにするのですべて埋めると言うとこんな感じですかね。
 大変です・・・
 裏側からエポキシパテを盛って、ニュッと出てきた部分を乾燥後に削り落と
すという方法が簡単ですが、パテは乾燥後にヒケてくるので私はプラ棒派で
す。

 いくらプラ棒をきっちり差し込んでもスキマができたり凹んでしまうことがあ
るので、表面をパテで埋めます。
 この画像はカーゴ仕様に改造したときのもので、盛大に盛っています。

 コクピットの窓はキットのクリアパーツで表現しますので、クリアパーツの裏
側が塗料やパテを削った粉などで汚れないようにするため下部をプラバンで
塞ぎます。

 曲面に合わせてプラバンを切り出すのは難しいので、このように厚紙で型
どりをして、それに合わせてプラバンを切ります。
 それでもピタリと合わせるのは難しいです・・・

 裏側をつや消し黒で塗装します。
 下地に塗るグレーサフェイサーはかなり隠蔽力があるし、小さな窓から反対
側をのぞき見ることはできないので、これをしたことによる効果は明らかでは
ありませんが、なんとなくプラ特有の軽っぽい感じが減るようで私は必ず塗っ
ています。

 囲ったコクピット部分のスキマを少しでも減らすため、胴体を貼り合わせる前
にこのように木工ボンドを塗ります。
 タミヤの「クラフトボンド」がノズルの先が細くて使いやすいです。

 地上姿勢にする場合は機首にオモリを入れないと尻餅をついてしまいます。
 キット付属の鉄板を使うとコクピットの床のプラバンを接着するとき邪魔にな
るので、このような板鉛を使っています。
 このような板鉛が手に入らない場合は、釣用の鉛板が入手しやすいです。
 重さはこれでだいたい15グラムくらいです。(キットのは10グラム)
 重さが足りないと完成したときに尻餅をつくという悲劇に見舞われますので、
オモリは多めの方が良いのですが、あまり重くすると輸送時に模型にかかる
衝撃が大きくなり破損の危険性が高まるので、私はできるだけ軽く作るように
しています。
 

 ボンドの「Gクリアー」を使って接着します。

 左右のパーツを貼り合わせます。
 クリアーの研ぎ出しのときには思わず力を込めて磨いてしまうことがあり、時
には接着箇所が割れてしまうことがあります、
 そんな悲劇を防ぐためにもガッチリ接着しておきましょう。
 キットによっては合わせ目に段差ができてしまうことがありますが、できるだ
け上面を合わせて段差が下面になるようにして、パテで修正します。

 コクピット部分を囲ったプラバンのスキマを埋めるため、タミヤの「クラフトボ
ンド」を流し込んでおきます。
 ボンドが乾くまでは機首部分を下に向けておきます。

 ボディギヤ収納部のパーツを接着します。
 飛行姿勢にして模型を展示スタンドにネジ留めする場合はこちらを参考にし
てください。

 胴体の合わせ目の段差やスキマをパテで埋めます。

 キットのラダーには実機にはないモールドが1本入ってるので、パテで埋め
ます。
 ドアのモールドもデカールと合わないので窓を残して埋めてしまいます。
 パテや接着部分を完全に乾燥させるため、この状態で1週間以上放置しま
す。
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