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Technique

旅客機プラモを作ろう
Vol.2

 主翼のパーツを接着する前にスジ彫りをします。
 旅客機のような小さなスケールの場合はスジ彫りはほとんど必要ないと
私は思っているので、主翼と尾翼のコロガード(濃いグレーの部分)とフラッ
プなどの動翼部分を深く彫っておくくらいです。
 長い直線は定規だと脱線することがあるので、ダイモテープを使います。
 

 フラップのガイドレールのフェアリングの両脇には凹みがあるので、パテ埋め
が必要です。

 主翼前縁下のフラップのうち第2・第3エンジンの内側部分は、作動した
ときにエンジンパイロンと干渉しないように斜めに切り取られているので、
このように元のスジ彫りをパテ埋めして斜めにスジ彫りを入れます。
 

 エンジンを組み立てます。
 矢印の部分にスキマができるので・・・

 パテ埋めします。

 −400型のCF6エンジンの場合は、何もしないと左側パーツのように縁が
厚くて実感に欠けるので、右側のように薄く削ります。

 キットのJT9エンジンのパイロンのフェアリングはエンジンノズルの上から
直線になっている初期型のタイプですが、実機はくの字に曲がっている後
期型を装備しているので形状が違っています。
 そのまま無視してしまうのも手ですが(私はいままでそうしてた)、せっかく
ですので直してみましょう。
 まずはこのように三角に切ったプラバンを接着します。
 接着する部分はヤスリで平らにしておきましょう。

 そして段差をパテ埋めして整形すれば後期型のできあがり。
 ちょっとした一手間でライバル(誰?)に差をつけましょう。

 主翼の工作をしているうちに胴体の接着剤なども乾いたので、胴体の工
作に戻ります。
 コクピット内部のつや消し黒がパテの粉や塗料で白くならないようにティッ
シュを詰め込み、全体を紙ヤスリで削ります。
 紙ヤスリは水を付けながら削る水研ぎ用と何も付けないで削る空研ぎ用
がありますが、この段階では空研ぎ用を使っています。
 通常は320番→400番→600番の順で削りますが、パテやプラバンで大
改造したときは削るのが大変ななので180番や240番を使うこともあります。
 粗いものを使うとガシガシ削れて楽ですが、あまり粗いとヤスリで削ったあ
とにできるこまかいキズを消すのが大変なので、ほどほどにしましょう。
 空研ぎは細かい削り粉が大量に出るのでとても室内ではできません。
 外でできればいいのですが、天気の悪い日や夜はフロ場でやっています。
 

 塗装前に衝突防止灯やアンテナの位置に0.5ミリのピンバイスで穴を
開けておきます。
 キットに付いているアンテナなどの位置や組み立て説明書の位置は間違
っていることがあるので、写真などでよく調べましょう。 

 1回目のサフェイサーを吹き付けます。

 そうするとパテ埋めが不十分なところやスキマなどが発見できるので、
再度パテ埋めします。
 このような細かい部分の整形には水研ぎ用を使っています。
 400番でおおまかに削った後、800番で仕上げています。

 再び紙ヤスリで全体を削ります。

 再びサフェイサーを吹き付け、キズなどがなくなるまで上の行程を繰り返します。
 この段階での手抜きは完成後の仕上がりに確実に影響します。
 妥協しないでツルツルになるまでがんばりましょう。(と人に言っておきながら、
自分は先を急ぐあまりに妥協してしまうことが多々ある・・・反省)

 ここでちょっとした裏技です。
 ドアの下側の線をスジ彫りしておくと、下面色などの塗り分けラインのガイド
となり、マスキングがしやすくなります。

 ギヤ収納部のドアは縁を斜めに削っておくと実感が高まります。

 ボディギヤのドアも同様に削りましょう。
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