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Technique

旅客機プラモを作ろう
Vol.7

 デカールを3日〜1週間ほど乾燥させたら、クリア塗装に入ります。
 こちらのページに詳しく説明してありますので、参考にしてください。   

 客室の窓は木工ボンドで表現します。
 こちらのページに詳しく説明してありますので、参考にしてください。

 最近お気に入りのコロガードつや消し塗装です。
 この部分だけつや消しというのも変ですが、実機も角度によってはそう見えるし、実感が増したように見えるので駐機姿勢の場合は行っています。
 ただし、マスキングをやり直さなければならないので面倒です。

 主翼、尾翼、エンジンを取り付けます。
 マスキングテープで固定してからスキマに接着剤を流し込みます。
 テープを剥がしたときにデカールも剥がれてしまうことあるので、できるだけデカールの上にはテープを貼らないように注意しましょう。

 タイヤを塗装します。
 パーツのパーティングラインやバリを紙ヤスリ等で削って整形したら、先端を切り取ったつまようじを差し込んで固定します。
 つまようじを差し込んでいるのは、ダンボールで作った固定台です。
 サフェイサーを吹き付け、次にホイールの色を吹き付けます。

 「タイヤブラック」を筆塗りします。
 ホイールのタイヤの境界の部分をきれいに塗り分けるのはけっこう難しいですが、ホイールのモールドの周りに薄めた塗料を流し込む「スミイレ」の要領で塗るのがコツです。
 ホイール側にはみ出したら、ホイールの色でタッチアップしましょう。
 ジャンボのタイヤは大きいしモールドもハッキリしているので塗りやすいですが、1/200の737の前輪なんて老眼が進んだ私には厳しいです。

 タイヤ部分は筆塗りなのでどうしてもムラができるので、それを目立たなくするために全体につや消しクリアーを吹き付けます。
 

 脚パーツを組み立てます。

 アンテナはプラッツのエッチングを使います。
 大きさが合わない場合はニッパーで切ります。 

 ニッパーで切ると切断面が荒れているのでヤスリで整える必要がありますが、小さいので指でつまみながらでは難しいです。
 そこでラジオペンチや小型の万力などを利用します。
 私はこのような小型のペンチを使っています。

 東急ハンズで見つけたこのペンチは先端がこのようにぴったりと閉じ、薄く小さいアンテナを挟むのに丁度良いです。

 このようにして削ります。

 左側のものを右側の形に加工しました。
 大きさは少し大きめの方が模型的には目立って良いかなと思っています。
 本当は小さく加工できない言い訳けだったりして・・・

 衝突防止灯はウェーブのRリベットというガンプラの改造パーツを使います。
 クリアレッドを塗っておきます。

 アンテナと衝突防止灯を取り付けます。
 アンテナは細切りマスキングテープで仮留めしてから差し込んだ部分に瞬間接着剤を流し込みます。
 瞬間接着剤は先端に細ノズルを取り付けます。
  

 衝突防止灯は、まず上の写真のように細切りマスキングテープにパーツを貼り、位置合わせをします。
 次にこのようにテープを一部剥がし、パーツの接着部分に瞬間接着剤をほんの少し付けて、テープを元通りに貼り付けます。
 小さな部分に瞬間接着剤を付けるのは非常に難しいですが、カッターの刃先に接着剤を少し付けて、それをパーツに付けるようにすれば付けすぎを防ぐことができます。
 接着剤を付けすぎるとテープのほうにまで接着剤が回ってしまうことがあるので注意が必要です。
 私は時々やってしまいますが、そうなった場合は接着剤の乾燥を待って、2,000番の紙ヤスリで表面を削り、コンパウンドで磨けば修復できます。
 

 これで完成です。
 かつてはハセガワのエアライナーシリーズにはカラフルな特別塗装機や外国のエアラインがたくさんあり、別売デカールもたくさん発売されていました。
 ところが今ではJALとANAばかりで、その他のエアラインを作るには私のように自作デカールを作るか、W氏のような高度な塗装技術が必要です。
 そのことは逆に言えば、デカールと塗装さえなんとかすればレパートリーが無限に広がる世界でもあります。
 実物との違いを徹底的に検証して修正するのもいいですが、好きな色を塗り、ピカピカに磨き上げた自分だけのエアライナーを手にしてみるのもいいものです。
 ハセガワからB737-700と800が新発売されたのはうれしいニュースです。(これもJAL・ANAですけど・・・)
 旅客機プラモの灯を消さないためにも、皆さんもぜひ作ってみてくださいね。
 
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